宿毛城 sukumo-castle 高知県宿毛市宿毛

石垣(左) 城址の碑(右)


攻城年月日
2012/吉日


【歴   史】※説明板より
宿毛市を東北に流れる松田川の西側の小山にあり、元来は松田城と称した。創築時期は不明。
松田兵庫が城主だった時期もあるが、天正3年(1575)長宗我部元親の軍勢が土佐一城氏を攻め、その勢力下にあったときの城主は依岡伯耆守であった。
長宗我部政権下になると一族の長宗我部右衛門大夫が入城し、四国西南地域の拠点となった。
慶長6年(1601)山内一豊の土佐国入封に際し、軍事的要所にある当城には、一豊の甥の山内可氏が周辺のおよそ6千石の知行地を与えられて入城した。元和元年(1615)一国一城令により城は破却されるが、可氏はふもとの土居(屋敷)を改築し、宿毛統治を続けた。
可氏以降も子孫が代々ここで宿毛を治め、これを中心に城下町も形成した。延宝8年(1680)頃の絵図には、土居の様子や町割り、土佐藩奉行野中兼の治水事業による河戸堰、宿毛総曲輪(堤)などがみてとれる。
土佐藩内では同様の経緯で各地の土居に重臣が点在し、これらは「土居付家老」といわれて藩士の中でも上位の家格をほこった。
明治維新にともない、11代当主山内氏理は姓を「伊賀」と改め、当地を離れて東京に移住した。
土居は遺構も含め現存せず、城郭は城壁を若干みることができる。城下については、嘉永7年(1854)の地震後の再建によって整備された町割が残っている。


memo
石垣以外これと言った障壁があった様子も無く、城と言うよりは砦と言った方がよい小さな城跡。

photo:ばつまるさん


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