| 住所:千葉県安房郡鋸南町吉浜516 |
|
寛永の中頃(1630頃)安房国保田で縫箔刺繍(ぬいはくししゅう)業を営む家に生まれた。幼いときから絵を描くのが好きだった師宣(俗称は吉兵衛)は、家業を手伝い、刺繍の下絵を描くかたわら、諸流派に接しながら独学で画技を磨いたという。ちなみに縫箔刺繍とは布地に金銀箔をはったり刺繍をしたりすること。
長じて江戸へ出ると版本の版下絵師として活躍し、文章を少な目に挿絵を大きく取り入れた絵本で庶民の人気を得た。さらに観賞用としての木版摺の一枚絵を考え、絵画文化の大衆化に貢献した。これが後の浮世絵版画のもととなったのだ。故郷を想い落款(らっかん)に「房陽(ぼうよう)」「房国(ぼうこく)」とうの文字を入れた。
常に江戸の庶民を題材とした風俗画を描き、肉筆画でも歌舞伎や吉原遊里の風俗を色鮮やかに表現し、独自の女性美を追求した。 |
|