cathedrale notre dame
ノートルダム大聖堂



写真は東背面。
セーヌ川に浮かぶシテ島に建つ、フランス・カトリックの総本山。すでに6世紀には前身となる聖堂ができ、信者を集めていた。徐々に規模が拡大されて、貴族や王家の祭礼を行うようになり、1163年、本格的な教会建設が始まった。完成までに200年を費やし、その後、国王の庇護を受けてますます隆盛を極め、ジャンヌ・ダルクの名誉回復裁判をはじめ歴史的な出来事の舞台となっていった。
18世紀、国王の身勝手な改修、大革命のときには司教追放、どさくさに紛れての美術品の散逸、一時は飼料置き場として使われたりと荒廃した。1802年、ナポレオンによるミサの再開や載冠式(ルーヴル美術館にあるダヴィッドの絵で有名)で教会としての機能を取り戻した。大々的な修復工事により、1864年に元の姿が蘇った。
リブド・ヴォールトと呼ばれる技術は、屋根の重みを梁で支えず、天井で交差するようにアーチ状に立ち上げた柱で支え、そのため窓を大きくすることができた。さらに外からはアルク・ブータンと呼ばれる梁が支えているため、強度が増し内部の空間も充分広い。当時のゴシック建築最高峰を極める美しさだ。


photo:おどぼーるさん
昭文社「個人旅行21パリParis」を参照


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